遠笛

左官−挾土秀平のブログ
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:21 | - | - |
赤い舞台



青への憧れがある。


青く薄暗い静寂は
この熱を入れ替えて
自分を新しく変わらせるのではないか、

青い冷たさに立ち
自分の熱を奪れてしまえば
青と同じになれるのではないか。


そんな想いを、もう18年抱いてきた。




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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 15:35 | - | - |
キヨスク・たかやま




このほど高山駅舎が建て替えられた。


この高山駅舎新築工事に
自分達は、まったく関わっていないが


今回仕事の依頼を受けたのは
この高山駅舎の中のテナントである
キヨスク店舗の工事で、
小さなファサード(7〜8m2)の仕上げである。

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 14:45 | - | - |
師からの手紙 7 【左官の終り】



秀平へ


左官の時代は終った。

かつて、日本の歴史の中で、左官の時代が三度あった。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:12 | - | - |
帰り道




8月、今年も猛暑である。

逃げ場のない暑さに
身体にまとわりついた汗。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:38 | - | - |
俺流ワインチョイス



今年、5月14日。


いろんな意味で、
目の肥えた人達をもてなす機会があった。

しっかり会費をいただいた上で、宴はおまかせ致します

そう言われて、
こちらもしっかり準備を整えて迎えることとなった。

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淀む疑心暗鬼



建物がここまで
組み立てるものに変わって


質より安さになって
感覚より機能が選ばれて
家は作るものから買うものになり


地元から情感の壁は消え
俺たちの仕事の場はなくなった。
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若い夏・浅草公会堂




2016年7月1日〜3日にかけて

【鼓童 ・若い夏】 浅草特別公演が終わった。


自分は、この3日間5回の
公演すべてを見届けたのだが

若い鼓童達は
渾身で打ち込む疲労を蓄積しながらも
公演の回を増すごとに、その内容を充実させて

3日目の最終公演は
観客の感動が場内に
充満していたことを誰もが感じ、

【若い夏】 は自然な至福をもって幕を閉じた。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 22:15 | - | - |
仰向けの花火




文化交流使として、
40日NYに行ったとき
12人の職人衆に留守の間の仕事の指示や
準備などの疲れから

NY初日〜7日間、ぐったり横になっていたことを思い出す。


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砂に降る雨





ふと、砂に降る雨を思った。


舐めるように
砂に浸み込むしずくを想うことができる



渇ききった幾万の、
かすれて傷ついた一粒に
たゆまぬ雨が
傷を口に含むように濡らし、
眠らせてゆく。

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:02 | - | - |
【 熊 本 】




熊本は自分にとって第二の故郷である。


高校を出て直ぐの自分を
左官見習いとして受け入れてくれた地。

子供の頃から出不精だった自分が
はじめてひとりで旅した場所、熊本。

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 19:03 | - | - |
佐渡へ 【若い夏】




夕刻、高山から富山に入って、
翌朝、上越妙高から直江津へ、そして船に乗る

佐渡は太鼓集団【鼓童】の本拠地である。




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説教強盗






この様な文章を見つけたので、編集し記載する。


妻木松吉事件。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 10:44 | - | - |
数字で表せない幸せ感




内山節


数字は、
具体的な一面と抽象的な性格とを、併せもっている。

たとえば
「ご家族は何人ですか」
と聞かれたときに答える数字は具体的な数字だ。
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・・・夢。





誰もがそうなのか、
そうでないのか知らないが・・・・



呆れ顔されるほど
気に入った映像や音楽を、繰り返し繰り返し。
それは自分でも
好きを超えた、癖の領域になっている。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 15:43 | - | - |
表紙撮影欠席?!




飛騨高山を
素晴らしい土地だと思っている。

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実感のまなざし




世の中のスピードは、日を追うごとに加速して
追われ、追いかける毎日が否応なく過ぎてゆく

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 10:23 | - | - |
灰色の光




白から銀へ、白銀へ
銀は黒へ、銀黒へ。



バスの重いタイヤが
微かな光を巻き上げて氷点下を走り抜ける・・・
そんな灰色の風景を旅したことを思い出す。


銀黒から灰へ、灰青へ。
吹き抜けてゆく微かな光
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:56 | - | - |
ショコライセタネーション




26日21:00、百貨店の営業が終わると、
一夜のうちに、新しい企画ショコラ・イセタネーションに向けて
新宿伊勢丹全階が動きだし模様替えがはじまる。



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再び左官メタモルフォシス



最近、テレビ画面に出ることが多かったせいか

応援だったり、
いろんな相談や、依頼的なメールなど

様々な人から、
様々なコメントをもらっている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 15:27 | - | - |
時代の背景を飾れたこと 【真田丸】




この度の大河ドラマ。

水をたっぷり含んだ泥壁に
真田丸の身の丈以上の
大きな文字を描くチャレンジだったが


実は今回、最も力を注いだのは
配役からの4枚の壁など
このオープニングの一部となっている
7種類の背景だった。


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ドライチャンネル 2 【真田丸】




2016年が明けて元日の早朝、

友人から送られた
写真付きメールの
着信音でうっすら目覚めた。




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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 10:40 | - | - |
開かれた結社・秀平座





12月31日、
師から手紙が届いていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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どんな仕事でもする

《上記は映像》


秀平さん、

近頃は、いろんなところで取り上げられて
忙しいんでしょう

忙しくて、
もう私たちが頼む仕事は
出来ないんでしょうね・・・・




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祝祭の出城 【真田丸】




2016年 1月10日から
NHK大河ドラマ【真田丸】が、いよいよスタートする

それに先立って
第一回の試写を見させてもらった。


オープニングは
真田丸の題字が生々しく強烈に表現されていて

高さ3m×幅6mの壁面に、
えぐって書いただけはある
とてもスケールの大きさを感じさせる迫力があった。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 13:34 | - | - |
7分の1の奇跡




前回のブログに続き、
また具体的には書けないが・・・・


その出来事は
追い込まれた者として、


夢への鍵となりうる
一筋の光を導いてくれるものだった。

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やさしい温度




詳しく書くことは出来ないけれど

最近、いくつかの命の話し、
命の叫びを直に受けとめる事があった。


いずれも、
それをどうして俺に?と思う内容だったが

やはり
本当の叫びを軽くかわすことは出来ず
自分に出来る範囲で応えた。


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フォルテシモ




東京渋谷、パルコ劇場にて
「影向」という舞台があった。

暗い床を一歩ずつ
踏みしめるような朗読。

膿を絞り出しているかのような踊り

影と影を縫うように通り過ぎる女性の影。


舞台は物語ではなく
切り替わってゆく場面場面に
観ている側も想像力を働かせるといった風の物で

暗がりの舞台は
鍵盤を叩く残響で幕を閉じた。



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晩秋





2014年の冬は、
山々の樹々を傷だらけに折った雪だった





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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 15:29 | - | - |
江戸萬・浪漫



今年の春、【ひりつく色】という本を出版した。

その中に

《江戸屋萬蔵・伝説》 (桃色)
《江戸屋萬蔵・14年の空白》 (哀色)
《江戸屋萬蔵・浪漫》 (ハガネ色)

と題して3つの想いを書いた。


150年前、飛騨に現れた天才左官の
波乱万丈の最期は、
駆け落ちを追いかけ返り討ちにあって斬殺されるという

芝居のようなドラマチックな展開で、人生の幕を閉じた。


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NHK プロフェッショナル仕事の流儀




自分がこの番組に
取り上げられたのは


第8回 【不安の中に成功がある】
と題された2006年の春だった。





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背景の集団





ひとつひとつの、技能と
ひとりひとりの、感性だけでは


いずれ切れて
散れぢれになってしまうだろう。

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デザイン



デザインとは、
ある対象を意匠すること。


そう言いだすと、
なんだか難しくなるけれど


誰でも自然に、
みんながしているデザイン。

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この夏・・・




この夏・・・・疲れに疲れた。

あの猛暑だった暑さを・・・
確か暑かったなぁ、と、
しばし記憶を
たどるように振り返りながら

ひと段落した今、
ちょっと怖いくらい疲労した自分が残っている。



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田中 泯さんとの対談



太陽の光を、
こんなに痛く浴びた夏はひさかたであった。

皮肉なほど、重なりに重なった仕事の打ち合わせ、
それらはどれも、プロジェクトの顔になる、運命を託されたものばかり
どうするどうしようの、秒読みのような時間。


そんなさなかの大河ドラマ、【真田丸】の、未知数の挑戦は
猛暑と並走して、限界以上のエネルギーを使った二ヶ月がつづく。


失敗は許されない
新しさを求めた試行錯誤の真っ只中、

8月、14・15日の2日間、スイッチインタビュー
舞踊家、田中泯さんとの対談収録があった。


まったくの初対面だった。

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真田丸 題字



2016年度、NHK大河ドラマ
「 真田丸 」の題字を書くこととなった。


8月29日。

緑山という大きなスタジオに
高さ3m×幅6mの壁面が
階段を上ったステージ上に用意されている

その壁面に、
飛騨から持ち込んだ、
掘り出したそのままの赤土を、水のみで捏ねた泥にして、

秀平組メンバーが
たっぷりと分厚く塗りはじめた。



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オリジナリティ



今、いろいろ一気に重なって、追い込まれている。


コンセプトを伝えられたあと、
では秀平さんに全てお任せします。


そんな風に依頼された壁の作品的なものや、
デザイン的なものが



名古屋、東京で同時に10種を超えて…時間がない。

その間、

半年前から決まっている、
ただ者ではない人物との
緊張まぬがれない対談企画もある。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 17:26 | - | - |
ふたつの快挙


自分の高校時代というと、
もう古い話になってしまうが、

数日前、
地元の快挙を見ながら同時に、
自分たちの当時を思い出して懐かしくなった。


岐阜県立高山工業高校。


あの頃の雰囲気は、
「ああ、花の応援団」というアニメが
はちゃめちゃだった、厳しくもゆるい時代を象徴していた様に思う。

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政治と経済の片隅で




数日前、

ある相談を受けて名古屋に向かった。
今、名古屋駅周辺は、
3つの超高層ビルが同時に建設中で


その相談というのは、
その建て替え前にあった床の、復元をしたいのだが、

素材となっている(砕石)が無くて
困っているのだと言う。


その床は、左官技能で言う、
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初志貫徹




最初に決めたことを徹底して貫く

最初に決めたことを
心にいつでも取り出せる場所に置いて、いつも考えている。

それは、環境が変わるほど、激しくなるほどに
心の前面に浮かんでくる。


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場所という直感




それは、
《ひとりひとりの感性と、ひとつひとつの素材》から
《ひとつに繋がった集団》となった。


その集団は、物を作り続けるグループというだけでなく
その集団という《サイト、場所》に変わりうるんじゃないか



物を作る以上に、
その場所は、強い発信力を持てるのではないか。


未来からの使者(蝶)は、
俺達に、《ここにしかない場所》という意味を伝えようとしているのか

つまり、
技能や感性を≪場所≫と考える。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 13:24 | - | - |
未来からの使者




✳︎蝶が来たのは、
震災から2ヶ月が経った2011年の5月だった。






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大いなるワンパターン




九州の頃の20代、その後の30代と、

俺は
セメント一色の世界で
ただ壁を塗ることだけを考えていた。



ただセメントモルタルの壁を塗る。  

・・・少しでも早く 
・・・少しでも上手く

このふたつの課題は、何処までも続くように思えた。


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ひりつく色、完成





ようやく、本が出来上がり

手元に届いた。
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小さく深い一品




自分は修業時代からよく叱られてきた。

叱られながら
最もガンコな職人から可愛がられ

なぜか廻りが一番嫌う、
偏屈な職人が不思議に俺を傍に置きたがったように思う。


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居場所




もう打つ手立てはなく、戻れない。

そして、現状維持も出来なくなってゆくだろう景観は
地方にゆくほど変わっている。

自分の地元も、
もう戻ることが出来ない状況にまで
変わってしまった地域だと思う。

それに対する疑問の声は上がる、

けれど、

もう変化は止められない。


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ひりつく色




4月24日

本が出来あがるという、知らせが入った。。

以下、目次

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はじめての地




広漠な地平を眺めている
遠い向こうまで雲が立ち込めている。

長い旅の車窓は

見下ろす斜面が、丸い地平にのめり込み
海のような雲が、水平遠くそり返って行く


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建築家・隈研吾




建築家、隈研吾氏と出会ったのは3〜4年前。


東京、芝にある
個人のゲストハウスの外装と茶室。


これが、
はじめて一緒に仕事をさせてもらった現場である。



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まぶしい黄花




3月中旬、
ようやく雪が溶けて、春の気配を実感したのも束の間。
22日、23日と、再び強い寒波に降り出した雪。

積雪20センチを越えた飛騨は、
また氷点下の、白銀の世界に引き戻されてしまった。

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むごい冬のあと




厳しい冬が嫌いじゃなかった。

青白い夜の
サラサラと乾いた粉雪の広がりは
遠く見通す道を連想させて


氷点下の足跡が風に消え
来た道を、たとえ戻っても
それはいつも新しい道に思えた。

寒さが
身体を小さくして、体温を濃密にする

自分にとって
冬はむしろ、考え暖める季節だった。


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さくら



この今 
穏やかな一瞬の今


変わりない日常の今
なんの変哲もない時のなかで


さくらが咲いている
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出版 ひりつく色




去年、本を出版するといいながら、
なかなか出来上がらず
自分自身も待ちつづけている。


いつ出るの、と
聞かれる時があるが、苦笑いしながら
もうすぐ出るはずだけどと答えて、いつなのかは、まだ解らない。

タイトルは「ひりつく色」

このブログを抜粋して書き足し、
原稿は預けてあるのだが・・・・・・


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黒■の間




職人社秀平組は
15年前、40年ほど経ったボロボロの鉄骨倉庫に
ベニア板を打っただけの
隙間風をいまだ完全に止めきれない事務所である。


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これからに向かって




今年に入って

以前に比べれば長く眠れる日がある。

睡眠を誘う薬を飲まないで
      眠れる日も多くなってきた。


早い時間から床に付いたりしている

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春を待って




もの心の
たどれる一番遠い記憶の
          おぼろな空気感


手を強く引かれて歩いた春の陽ざし。

その感覚が、今も記憶の底の底に、
          溶けないものとして残っていた。

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一、壁 ニ、障子 三、柱




2014年、師走。

古い町並みのメイン通りから
一本隣の角地で久しぶりに、
地元で仕事らしい仕事をさせてもらった。

施主はまだ40代と若くて、
ただ安さ一辺倒ではなく、良い施工をしてほしいという

もちろん限りはあるが、
強い意志を持っている人物である。

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和風座敷 黒■の間



自分の住む家は、
親父が建てたもので築後40年が経つ。

今ではもう
建たなくなった木造和風造りで、

当時飛騨では、なかなかの腕前を持った大工の手によるのもである。

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むごい冬



12月中旬。

本格的な氷点下に冷え込んだあと、
雨混じりの雪が降った。

生ぬるい雨雪が凍った地表を
水蒸気で充満させて、淀んでいた。

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大西洋の海




フランス、パリでの仕事、

16日空港に着いてから直ぐ電車に乗りかえて、さらに3時間30分

フランス西部のブルターニュへ行ったのは、
             この仕事の素材をさがす為である。



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フランス再び




今年の俺は、たぶん人生に於いて、
簡単に対処できない事柄ばかり。

それらをこなしながら
例年と変わらぬ仕事のエネルギーを使っている。
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ウエットチャンネル 1




8月の終わり。

秀平さん、ちょっと急な話しなんだけど、
なんとか助けて欲しい件があって・・・

仕事の依頼であった。

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スクナ




今から約1,600年前、仁徳天皇の時代。

飛騨の国に、両面宿儺(リョウメンスクナ)と言う怪物の記録がある。


スクナは『日本書紀』の 仁徳天皇65年の条に
            わずかに84文字・・・その記述に登場してくる。

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旅人になった日




ジリジリと照りつけていた陽射しから
突然、降り出した雨


それは
不思議な光景に濡れて虚ろだった。

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町づくり




山を歩いて、土を集めてきたから、

自然色と人工色の、
存在感の違いを身体で知ったから


そんな自然色の土を使った肌合いをずっと考えてきた。





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流れ者の桃




待ち合わせは、19:30、
        都内の交差点に立っていた。


この秋から始める
個人邸の打ち合わせを兼ねた食事である。



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むさぼる眼




右眼をしきりにかいていた。


誰も気づかない薄さで
自分だけが分かる硬さで腫れあがる
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なにを閣議決定するのだろうか?

自国が攻撃されていないのに
         海外で、殺し、殺される。

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師からの手紙 6





一ヶ月ほど前、
小林さんに弱音を吐いた。

ガクガクおびえた声で自分を話した。


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≪ネイチャー≫ 




経済も金融も、
メディア、ファッションや広告業界、芸術も、
ここが最前線、大企業の本社がひしめく、世界に大きな影響力を持つ街。

去年、NY・マンハッタンに、はじめて立った時
     これが世界のど真ん中だと、ビル群を見上げていた。

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≪ネイチャー≫ 




第11回文化庁、文化交流使活動報告会


今年、2月下旬

政策研究大学院大学想海樓ホールにて
        文化交流使活動報告会があった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






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毛虫騒ぎ



今年に入ってから
なぜか、とにかく、
どうしようもなく

悪いこと、難しいこと、
人には言えないこと、
分かっては貰えそうにないこと、

かと思えば、

良い意味でドキドキすることが
ひとつ終われば、ふたつ巻き起こるといった状況が
続きに続いて止まらない。





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沈む太陽と石




ニューヨークに行く前から
そしてニューヨークから戻った12月以降は特に・・・


いつもより早く眠るようになっていながら
            日々、 過敏が渦巻いている俺。



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サクラの名前



ひとりでいて
話し相手も約束もなくて、

この今を
ぼんやりして


ころがっている石や
足元に生えている草や
空と雲の形を・・・

名もないものを
ただ眺めて過ぎてゆく。
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和歌山、太地町で思ったこと



日本再発見塾とは

日本各地に根付いた文化、伝統、歴史に触れ、(再発見)をしながら
地域が、もっと元気になることをめざした活動で、

文化を中心とする
    様々な分野のトップランナー(呼びかけ人)と地元が
              その魅力を改めて見出そうとする試みである。

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失われた国土 2




地元で農業を営んでいる老人から、
なんども叱られている。



老人が怒っているのは、

樹林の中に蛍を自生させたいと作った、
水深15センチ程の湿地帯から

老人の敷地である斜面に、
湿地の水が湧き出ていて
草刈りをする時、

足元がぬかるんでころぶから
水を止めろと言うのである。
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春と草庵と命の裏表



久しぶりに、
小林さんとゆっくり話す時間を過ごした。


最近の師は、日ごと世捨て人のように


世の中をサバサバと眺めて、
呆れる感情のほとばしりを
            楽しむように笑っている。



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冬と春の隙間に(真空の日)




斜面に崩れた霜柱

水みどり揺れる
うす氷のレンズに貼りついた枯葉


春、まだ遠い三月
しかし冬の終わりの午前


冬と春の隙間に
真っ直ぐそそぐ真空のひかり。

草間のひだまりの
濡れた土と、むき出した根を覗き込むと
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秋田増田町の土蔵群



毎日、情報がめまぐるしく流れ、

世の中が、新しいもの、便利なものへと、
どんどん変わっていく。



つい去年の事柄が、
何年も前のことのように思い出せなくて
時間の記憶が途切れていることに、
帰る場所まで消えているような不安な気持ちになる
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ある左官の死



数日前、ひとりの左官が死んだ。

その知らせを聞いたのは、葬儀が終わったあとだった。

その左官は、自分に土の入り口を開いてくれた人
          キッカケを作ってくれた恩人だったと思っている


            出会ったのは、ちょうど30歳になった頃だった。
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素直降る空。




氷った道を踏みながら
なんて、つめたい空
なんて、冷たい雲だと思う

指先が
震える熱さえ際立つ二月。

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坂東眞砂子さん

(くちぬい 中表紙)



1月の終わり、
直木賞作家、坂東眞砂子さんが亡くなられた・・・。


坂東さんとは、2010年の8月、
六本木のBARで、はじめてお会いして



俺のバッグの中に
   ねじ込んで捨てなかった、
         ボロボロの新聞記事に、

ギョッと目を開いて
あなた、変わってるわね〜っと、笑われた事を覚えている。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 16:08 | - | - |
敗者。



1983年、オーストリア・リンツ市で開かれた、
   
            【第27回技能五輪国際大会】

競技は3日間続き、

8時間、8時間、7時間の23時間内で、
             より早く、より精度ある完成を競う。

当時21歳だった俺。

当然、メダルを期待されて
    左官部門の代表として競技台の前に立ち、


封筒の中に入っている課題=図面を取り出して、
                 一斉にスタートした。
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・・・歓待伝説。



いつものように若い衆達が、
2階の事務所に集まってくる

夕刻18:15、
紙コップ一杯目、薄めの焼酎が飲み終わったころ
それぞれが自由に、それぞれの距離で俺の前に座る。


この時間は昼仕事の実戦的な話ではなく、
思い付くままに、順序だてしないで

明日や、いつかを、
浮かべるような、
距離のある話をしたいと、意識している俺。





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籠わたし





ニューヨークから戻っていきなり・・・


ただでさえ、あわただしい年末年始に重なって、

抜き差しならぬ事柄が集中して、うろたえたり、
       
少し空いてボヤーンとしたり。


そうそうない
 
緊張の打ち合わせが終わったかと思うと、
   
    数百円の領収書と、
        請求書の整理に追われたり、





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到来の仲間達




朝、目覚めてまず、

西洋室の山林をくまなく散策するのは、毎日の日課、


海抜700m、ゆるやかな南斜面の、
       樹齢100年の小ナラの林は、

             探し続けた理想の地である。



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【遠笛】記200回の夢を語ろう




《 このブログを読んでいる、皆様へ 》


子供の頃から本も読まなければ、
学校の作文さえ、まともに書いたことがなかった俺。

そんな俺が、200回ものブログを書き続けた事に
                自分でも驚いてしまう。

ブログ【遠笛】のアクセスは、
           1ヶ月に、おおよそ5000回。

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冬到来の雪




初雪は
いつも11月20日前後に
チラチラと舞う

・・・・・・・・・・・・

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ビレッジ・バンガード




ニューヨーク滞在も数日。

少しは、この街を楽しんでみたらと誘われ


行った先は


ダウンタウンにある
ジャズの名門クラブ
ヴィレッジ・ヴァンガード。

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土の写楽に




ニューヨークに発つ前、
何人もの人に、アグレッシブにね、と言われて

それは、なんとなくわかっていた。


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師からの手紙 5




挾土秀平様


前略 電話ありがとう。

ニューヨーク、ブログ読ませてもらいました。

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NY・真夜中の心模様




あと2日
そんなニューヨークの真夜中

やっぱり行こうと
      歩きだした

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NY・出国前日




あす出国。

最終日は、マンハッタンの、ホテルペンシルバニアの部屋で
ベットに横たわり、荷物を詰め込んだり、
こうしてブログを書いて、1日を過ごそうと思っている。

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Hands Inspired by Nature 10





Standing in that grove in my hometown,
the moonlit night clear beyond branches like arteries,
the flowing black clouds and blinking stars are cold, silent.

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NY・ARTって?




『 秀平さん!アーティストではなく、いつまでも職人でいて下さいね。』
これまで様々な人に出会うと、男女を問わず、なぜかこの言葉を言う。


あまり何度も、この言葉を聞いてきたから
なんなのだろう? その違いは?

なにを言わんとしているのだろう・・・

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Hands Inspired by Nature 9





If you gather sun rays and burn them,
maybe you'll get gold.

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NY・つかんだ感触




もともと俺は、
新しい土地へとか、どこかを旅したい。

そういうのがぜんぜんなくて
子供の頃から、家の前のグランドでいつも遊んでいる、
日常のちょっとした変化で、十分満足できるタイプである。

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NY・レセプションパーティー




11月11日、ギャラリーの設営が終わって12日から開場となる。

初日明け方、窓の向こうは初雪が舞っていた。
                外はガクッと冷え込んだ風が吹いている。


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Hands Inspired by Nature 8





Whenever I stand in a forest clearing,
I always do the same thing over and over.
I scoop up a bunch of stones with my hands,
and fling them up to the sky.


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ドン・バーン・ザ・ブリッジ




ニューヨークに入って。

今、宿泊しているホテルは、マンハッタンから少し離れた
                 クイーンズという地域である・・・


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Hands Inspired by Nature 7





The softest things in the world
arouse at a whim the hardest things in the world.
Those would be water and air.


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Hands Inspired by Nature 6





Design
The Plastic Arts
Painting
Arts and crafts
................

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Hands Inspired by Nature 5





When a light shines on an earthen wall
the rays get absorbed once, before becoming reflected,
and likewise shadows get absorbed before emerging.

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NY・カオスのなか




19日にニューヨーク入りして2週間が過ぎた。

ホテルにチェックインしてすぐ数時間、 そして翌日は、
       輸送した材料や荷物の整理をしながらの確認事項で終わる。

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Hands Inspired by Nature 4





Things made from heated
plastic, glass or concrete
never revert to their original materials,
but always end up as trash.
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Hands Inspired by Nature 3


映像・〈MAKOTO・SHIIHARA〉





Plastering a wall is like
setting out a mirror-like surface of water.
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Hands Inspired by Nature 2





What I do is mold walls thick, with mud.
The mud I use has straw and sand,
or sometimes gravel blended with water and soil.
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竹下景子さん




はじめて竹下景子さんとあったのは、12年、13年前、

    【遠くへ行きたい】というNHKの番組の取材で
            まだ職人社秀平組が結社して間もない頃だった。


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Hands Inspired by Nature 1



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遠いニューヨーク




10月2日、3日
浜松の仕事をたぶん、何とか切り抜けて。

高さ2・5m、長さ18mで一枚を2面、
施主から、爆発しているような雰囲気を叶えて欲しいと言われた壁は
仕上がりの表情も、限られた時間も
吐きそうな思いをしながらの一発勝負だった

こだま666号13番E席。

今、座席シートを深く倒して、タバコの煙と一緒に、
どーっとため息を吐いている。

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師からの手紙 4




10月19日から11月末日まで、ニューヨークへ行く。

そんな中で11月14日から11月27日まで
チェルシー地区のRogue Space Chelsea Galleryというギャラリーで個展を開くことになった。


あえて左官ということばを使わず
    【 HANDS INSPIRED BY NATURE 】
        (自然から触発される手)と、名づけようと思っている。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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枯れる




魂とか心っていうものが、
どこにあるか知らない



たぶん、このからだのどこかにきっとにある

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失われた国土




以前から福島の色土を採取したい思いがあって、
              7月の終わり、福島へ行った。


その意味はいずれ語るとして、
ふたりの同行者の力を借りて郡山駅からレンタカーに乗り込み、

まずは、放射線測定器を貸してくれる人がいるからと、
             最低限の情報収集を兼ねて川内村へ向かった。


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タバコ



先頃、東京千石に住む、
    関東生粋の老左官がこの世を去った。


弔問には、
たくさんの人々が訪れて故人を偲びあった、
          とても良い葬儀だったと聞いた。



老左官と自分は、6〜7回会った程度で、
   そんなに親交が深かった訳ではなかったから、
         電報を捧げる程度がふさわしいと思い、

                  あえて参列はしなかった。


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ひねくれて、雨。 




雨の日暮れ
濡れた瓦をながめている


やみそうもなく
激しくもならず
つまらぬ雨が降っている

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師、動カズ。




梅雨があけると、心配しなければならない事がある

ほかっておくと人命にかかわる
ここ数年は、冬と夏に必ず風邪をこじらせている。



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ニューヨークへ




10月中旬〜11月末日まで、
ニューヨークへ行くことになった。


正式に決定したのは4月。


これは、文化庁が平成15年度から、
芸術家、文化人等の文化に携わる人々を「文化交流使」に指名し、

世界の人々の日本文化への理解の深化や、
  ネットワーク形成につなげる海外派遣型の事業で、
今年度の文化交流使8人のうちのひとりとしてー
                  任命を受けたのである。


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11分39秒、両者KO その2





≪ YouTube 柴田勝頼 vs 後藤 洋央紀 6.22 ≫


・・・・・・・・・・・・・・・

・・・泣けた・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・



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学ランとポプラ




前回《11分39秒、両者KO》というブログを書いた。

柴田勝頼と後藤洋央紀の紹介VTRは、
      ふたりの故郷である桑名駅と母校、
            三重県立桑名工業高校を舞台につくられていた。





≪ YouTube  後藤VS柴田 試合前PV ≫

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11分39秒、両者KO




“ 栄光に向かって走るあの列車に乗ってゆこう
        はだしのままで飛び出してあの列車に乗ってゆこう ”


ひとりは、快速三重自由席から
一方は東京からの新幹線で向かっている。

              
・・・目的地は桑名・・・


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深夜の水撒き




24:30 ・・・寝付けなくて・・・

この数日の自分が思い出せなかったり、
これまではおぼろげに直感できていた数年後の断片が
                   描けない夜に迷い込んでいた。


そんな半鉄骨の事務所の網戸から、
スーッと吹き込む乾燥した冷たい風。

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京都の凄さ・・・≪さび≫




近頃、二度、京都へ行く機会があって
         用事の合間をぶらぶらと、京都見物をした。


あてなく行ったところは

・・・三十三間堂、
   ・・・少し歩いて智積院というところ


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春の命




子供の頃から、春が嫌いだった。

春になると、なにか息苦しくて、
   消耗してゆくような気持ちにさいなまれて



春とは=不安の匂いに包み込まれてしまう
         逃げ場のない季節、そんな感覚をいだいてきた。




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冨永 愛 × 職人社秀平組




冨永愛が左官に挑戦したい

そんな急な連絡を受けたのは2月。


NHK【仕事ハッケン伝】という番組を行うことになった。



この番組は、
各界で活躍する著名人が
“やってみたかった仕事”に
         

一週間かけて挑む姿を追うドキュメンタリーだという。




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全国どこへでもゆく覚悟






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大胆、人間味溢れる手紙






「是非、お任せしたいと思っておりますが、
       とりあえず、人気のあるもので
            無難なかたちになっていると有難いのですが」


「大変議論が深まっておりますが、
      本日スケジュールの都合上、ここで中断したいと思います」


「とても良いように思えるのですが、
           やはり、前例がありませんので判断しかねます」


「前向きに検討はしたのですが、
         諸般の事情をかんがみ、大変遺憾ながら・・・・・」







それに引きかえ、この手紙のなんと自由かつ豊かで大胆な事か。
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いつかの土に




林のなかを歩いている

同じ道の、
同じ岩をめぐり
同じ樹のあいだを抜けて


毎日をすりこむように
歩いている


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真空の日、午前10:00




斜面に崩れおちた霜柱
濡れてはりつく地べたの枯葉


水みどり揺れるうす氷のレンズ


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左官メタモルフォシス




左官とは、


土やセメントや石膏を主な材料にして
      築の外壁や内壁、土間などを塗る仕事である。


ところが自分の左官は、
   いっぷう変わったというか、
          意外な進化を続けている。

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日本への怒り≪キプロスの旅3≫




1/8〜1/22まで、
NHKBSの≪ 旅のチカラ ≫という番組で、
キプロス島へ行っていた。



実は、この番組企画の話を持ちかけられたのは、計4回。


番組の制作会社は
  いずれもまだ企画段階なのですが、と前置きのうえ、 

「 挾土さん、世界のどこでもいいのですが、
    何か目的や、何かの想いの元に行ってみたい場所や
              見てみたいものはありませんか? 」

                       という話から始まる。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 22:24 | - | - |
二つの夜が秘めているもの




新しい出会いの夜に
     その緊張を和らげて
        自分らしく振舞おうと少し酔って・・・


こちらこそです、またいつかですね
   
こうしてタクシーが消えてゆくのを見送る。



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旅のチカラ≪キプロスの旅2≫




3日前、行きつけの割烹居酒屋の
           カウンターに座ると

自分から4席ほど離れたところで、
           3人の先客が話に花を咲かせていた。


客は自分をあわせてこの4人だったから、否応なくその話が聞こえてくる。



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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 10:27 | - | - |
東京の休息



去年からの数か月。


雄勝、荒浜の海での巨大な壁制作(11/19〜12/3)
ホノルル、ワイキキを見下ろすペントハウス(12/13〜12/25)
そしてキプロスを旅した地中海(1/8〜1/22)


どれも自分にとっては、
    初めてのチャレンジばかりで、
           そこにはいつも海があった。


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師からの手紙 3




久しぶりに、小林さんから手紙がきた・・・以下。


前略、
 
シシャモ、ミカン有難う。
      冬ごもりの身に助かっている。



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旅の石 ≪キプロスの旅1≫




バルコニーから見おろす水平線
         遥かな光の道を渡る船

ハイウェイに広がる草原に
         レンガ造りの小さな家が流れゆく




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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:35 | - | - |
井上雄彦




去年の夏だったと思う。

ある友人から、

秀平さんになんとか引き合わせたい人物がいます。
    でも、とても忙しい人なのでダメかもしれませんが・・・


ヘェ〜どんな人?


12月1日、職人社秀平組の事務所に
     その引き合わせたいという人物《 井上雄彦氏 》がやってきた。




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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:28 | - | - |
希望の壁プロジェクト完成の日




このプロジェクトに協力賛同してくれた
全ての人達に御礼申し上げます。

そして、
井上雄彦様
コシノジュンコ様
日本ユネスコ様
竹下景子様
黛まどか様
森田俊作様

これらのゲストの皆様、
ありがとうございました。

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 10:59 | - | - |
雄勝、荒浜の風の中


山の国、飛騨の職人衆が、今つくりあげている
《 4 × 40m 》の土の大壁面制作の挑戦は、壁と戦っているのではない

風、風、風、・・・
     風におびえて、風と戦っている真っ只中。

人間と自然を繋ぐのが職人技能 = その環境いっぱいの対応で
               この場とどう折り合うかの情熱と知恵だ。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 13:20 | - | - |
東北、希望の壁プロジェクト




まず、宮城県石巻市雄勝地区の被災状況から、


雄勝地区は、東日本大震災で、町の8割が壊滅し、

被災前、4300人いた住民のうち、
     155人の死亡、81人が行方不明を数え、
        
現在、人口1300人となってしまった
深刻なダメージを受けた地区である。



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映像にしたい体験




10月の終わり
 
・・・1時間30分バスに揺られて、仙台駅に着いた。


冷たい秋雨前線の夕暮れに
        バス停で濡れて、


湿った服にくい込むバッグを肩に、

        東京までの新幹線チケットを買う。



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日曜の午後




雲が流れて
今が流れて
立ちつくして流れて





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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 14:49 | - | - |
歓待の西洋室物語 NO 2




遠くて遠くて、
たどり着くことなんてないだろうと、

進んできた夢。

俺たちの夢は、11年も経っているというのに、
まだまだ遠い道のりの途中・・・・・


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空と獣




せり出した岩根に横たわり
夜の影に眠る

風の中に身体を逃がし
臭いを散らし
冷たい雨に濡れながら
隠れている者を捕えて食らう

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 12:02 | - | - |
日の丸弁当の唄 ≪ 総括編 ≫

日本経済新聞/2012年8月25日号「土壁からみた日本」


昭和56年修業の為、熊本市へ、
いわゆる丁稚≪でっち≫と呼ばれる寮暮らしが始まった。

当時18歳の自分が入った会社は、
学校や病院、地域の庁舎など大型工事現場の
セメントモルタルを主として扱う150人超の左官大集団。

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黒く荒ぶる海





青い星が流れて消えると
    遠く黒い海に走る稲光


それは老いた漁師が
     稀であった、という海だった



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銭湯の唄 、日の丸弁当 ≪ 兄弟編 ≫




ずらり布団が並んだ大部屋
鉄線で吊ったベニア板を水平に、
         ブラウン管のテレビがひとつ


座布団に散らばった花札


折りたたんだ布団を背もたれに
     腕を組んだ、しかめっ面。

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灰色の波に撃たれて




霧の夜を眺めている

旅先の坂を下った海だった

沈んだかすみの向こう
海とも空ともいえぬ暗がりから
          海面を這う霧

灰色の霧がこの前に迫ると
  灰色の霧は競りあがり
         波が破れて砕ける。

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ワンカップ酒の唄 、日の丸弁当 ≪ 姉妹編 ≫




汗ばんだ首筋にタオル一本
いま、どっと腰を下ろし

地下足袋から雪駄へ履きかえて
足袋、両の手でパンパンと叩いてほこりを払い、

揃え合わせたところで
       ハイ、今日の仕事はここまで。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:47 | - | - |
日本に生きる想い(大和リース)




ここのところ、いろいろ憤慨することが多くて困ってしまう。

そのストレスの因果で、どうしても愚痴めいた始まりになってしまうが、

最終的には、
    素敵な話に変わる展開になっているので、
          このブログの序盤、しばし暗い話に辛抱ねがいたい。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:29 | - | - |
東日本、応援鎮魂プロジェクト【序章】




3,11、東日本大震災から思うこと

もともと津波を受けた沿岸の人々は、海を向いて生きてきた

海を向いて生きてきたとは、
          海と生きた、海に生かされてきたのである。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:35 | - | - |
流れていた空




真夏、七月の草いきれ
玉のような汗をかいている

しめきった部屋で、通じ合わぬ言葉を
             埋め合っていた日々。


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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:29 | comments(0) | - |
鏡のあいだ




通りすぎる電車、

鳴り渡るクラクション、

地下から吹き上げている、排気と体温の風


都会の雑踏にひとり、
    無表情に流れる雑音に埋もれてていると

この混沌とした流れから、
  ふと切り離されて、廻りが、ガラスのビルがゆがみはじめる瞬間がある。





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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:35 | - | - |
確約のない仕事




我々、職人社秀平組職人衆は、
      20数年の、分かりあってきた仲間である。

お互いを知り尽くし、
   それぞれが、役割りをわきまえて結社した
              気心の知れたチームワークで、

                 多くの挑戦的な仕事をこなしてきた。

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日の丸弁当の唄(写真編)
縦24センチ × 横18センチ
深さ38ミリの金属製のふたを開けると





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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:51 | - | - |
文春パラドクス 生命の色




昨日、いつもの酒亭のカウンターにつくと、
       尊敬する常連仲間から、一枚のコピーを手渡された。

週刊文春の福岡伸一という人物の連載で、

秀平さんが、
  いつも≪ 動物的勘 ≫で言っていることが、わかりやすくかつ、
      とても、知的に書かれているから、よく読んでおくといいぞ。


書かれてある内容は、青についてであった。
この[遠笛]ブログでも《 色について 》《 青い反射 》そして

          《 青と琥珀 》にも、書いた事がある【 青 】。


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夢の中に




去年の5月。
東京財団が企画する日本再発見塾という集いで、福島県飯館村役場を訪ねた。

その日は、村が全村避難するという前日で
    直接、村長の口から、今置かれている実情を聞く機会となった。


移動中のバスの中から見る山村は、
          放射能があるというだけで、


雑草がいっせいに芽吹きだした田畑は、
      
            むしろ、生き生きと感じられて・・・・。


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悲しい仕事  “古い町並み、飛騨高山”( 2011年12月28日 記 )




そもそも十年前。
自分達が職人社秀平組を結社したのは、

同じ会社内で憎しみあったり、
        いがみあったりすることに
               我慢できなかったから。

仕事とは、
  お互いが認めあったり、
     追求して高めあってこそ達成感と充実感が得られるもの

そうした生き方をしていこうと、
           我々は安定を捨てて、飛び出したのだった。


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森の圧縮



洋館の移築を夢見て、
       11年目の春が過ぎようとしている。

廃墟同前だった
ボロボロの大正の洋館を手に入れたときから、

自分の頭の中に一瞬のうちに浮かびあがった映像を追いかけてきた。


・・・深い森へ続く道をゆくと、
        葉緑がポッカリと開かれた先に館はある。

そんな理想にぴったりな場所を探して、
               巡り合った100年の森。


森の中ではじまった移築は、
   同時に、この森=自然をじっと見続けてきた月日でもあった。


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ソリストの思考術 第五巻 挾土秀平の生きる力




2008年自伝的な形で出版した≪のたうつ者≫。

この本をどれほどの人たちが読んでくれたかはさっぱりわからないが、
手にとってくれた読者からは、
とてもたくさんの反響やメッセージをもらったり、

今も若者からは、「この本、何度も読み返したくてずっと持っています。」
と握手を求められることが時折ある。


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真空の時




雲ひとつない青高く
こぼれて落ちる、カラカラン
まぶしい光なつかしく
手かざしの眼で仰ぐと
冬の身体はひび割れて
ふりそそぐ音、カラカラン

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にっぽん




≪国歌斉唱≫キ・ミ・ガ・ア〜と始まると、
   子供の頃からふざけることは、いったんの中止、
 
恥じらいを捨てて真面目に歌うのは、
            当たり前のこととして過ごしてきた。

≪蛍の光≫も同様に、
  合唱していると感情が揺れて、
       体にジワジワと血がめぐった後、
           なぜかわからない自己反省をして、心あらたまる。
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本と自分




時折、ぜひ読んでくださいと、本が送られてくる。


大変、大変申し訳ないことに、
   自分はそのほとんどを読んだことがないから、
              まったく失礼なことだと思っている。

しかし、そう思うから、

いつかは読まなければと、
   自分が机に向かって座るすぐ後ろに、
         いつでも目に留まるようにと並べてあるのだが・・・。


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三部作出版 (木耳社)






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職人の能力と目利き




時折、気の利いた骨董屋をぶらっとのぞくことがある。
            木製のシャレた重箱、和洋折衷の洋燈・・・。

数年前、
漆塗りの皿8枚セットに出会い、
とても手技とは思えない銀の緻密な象眼と、

クドすぎず程よいデザイン、
  そのセンスに惚れ込んで買い入れてしまったことがある。


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悪い夢 3






都市の合理化が、恵みである水から離れ
生活以外の水を嫌い、水を弾く布や食器と暮らすようになる
便利追求の果てに、人間は弾く水を作ってしまう
生み出されてしまった弾く水の処理法はなく
自然水で薄めても、同化して巨大化する
土や身体に溶けず存在し、あらゆる潤いを断ち切る
見分けのつかない水の脅威に震えるだろう
弾く水は油のように海に漂う



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師からの手紙 2



前略

ブログ拝受。

東京は雪
喫茶店の窓の外で雪が舞っている。


一つ一つの雪片は、一つ一つであるけれども、
              その一つ一つの軌跡は、

別な雪片の軌跡とたえず差を生み出しながら
     其々の距離をちぢめたり遠ざかったり、
         とどまったり浮き上がったりしながら

             アスファルトの湿った舗道に消えていく。


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師走30日の決め事




一年に一度も連絡を取り合うことはない、
       一年に一度も顔を合わせることだってない。

しかし、師走30日の午後6:30の約束事。

決まった料理屋の
     決まったカウンターの席で、
         自分と、一年を締めくくろうと待っている人物がいる。


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復興




3.11東日本大震災を自分はテレビ画面でしか知らない。

東北の被災がどれほどのものなのかを、
    実際この目で見たわけではないから、
          復興を語るなどしてはいけないかもしれない。

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背景となること




この一年を振り返ると、東日本大震災はもちろんのこと、
                 何と重苦しい年であったことか?

10年間、がむしゃらに走ってきたしわ寄せもあった。
12月28日のブログ《悲しい仕事》も、そのひとつ。

そのほか簡単には決着できない苦しい案件の処理、解決も重なって

2011年を表すなら、
   「 凶 」「 忍 」「 毒 」「 痛 」・・・
              こんな一字を浮かべてしまう一年であった。


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・・・冬雲





この雨は、やがて雪に変わる

冬雲の風と雨が
樹々の枯葉をいっせいに散らしている


襲うものと追われるものが流れて
命の気配が薄れてゆく
                 
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青い反射




青に流れるかすみは

浅いねむりが見ている私自身

青い鏡と黒い鏡の間を歩きつづけている




白いかすみは、哀しくうすまった青

青が強い意志でちぢんだ姿は、
            ・・・・黒い闇。

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悪い夢 2








西の地で光の神が目覚めたとき
開かれた怒りの瞳は、風を呼びよせる
神に従う風は東の地の血の一滴まで流し
ひとつの歴史は幕を下ろすだろう
あらゆる価値は数値で決められ
自然な眠りを取り引きする姿と
触覚なく育つ子供たちの姿に
実験の地として注目される国が生まれる



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悪い夢









二艘の船が沈み、
海の道が閉ざされたとき
地方に現れる
三人の若い強者の叫びに
政治はあっけなく、くつがえされる
人々はひとつになって強い力を持ったあと
三分化し、互角の戦いの中で力を失い
あらゆる土地が売り渡されるだろう。


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西果ての( さいはて )風の中 ( フランスの旅から 5 )




灰雲が、かすかな雨を落として去ってゆく

廃墟の灯台が影のように立ち

絶え間ない風が吹き抜け、
         空が鳴いている


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エセーと名乗ること ( フランスの旅から 4 )




東京・千石の名左官、榎本さんが言う

「伝統と伝承は違うんだよ。
      伝統を守るには、真に革新的でなくちゃならないんだよ。
                 そうでないと伝統は守れないんだよ」


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知的石器人と飛騨縄文人(フランスの旅から3)




フランスの旅から・・・3


ブルゴーニュ、石灰岩と採掘場の土、
フォンテーヌブローの城と砂岩、シリカの砂、
そして、ブルターニュの青い砂と、海岸線の岩めぐり、

そんなフランスでの、
    武貞智子、マルク・リュカ、挟土秀平の
三人の自由気ままな旅の6日目・・・・・。


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ブルターニュのミサ(フランスの旅から2)




ロウソクの火を前に
グリーンの衣装の司祭が祭壇にたつと
司祭の左脇の老女が、参列者に語るように歌いかける

ブルターニュの田舎の教会、ロストレネン

素朴なケルトの流れをくむ、ミサが始まった。

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フランスの旅から




とうとうまた来た、フランス。

今、カルチエラタンにいるものの、
ちゃんとホテルのチェックをしてなくてごめんね、なんて言われて、
トイレもない、なんだか如何にも貧しい部屋に泊まる事になった。


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時の拡散、旧家にて




黒く煤けた梁のたわみ

生あたたかな中庭からつづく
         くすんだ土間の旧家の片隅。

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高山、《有巣》船坂酒造の事件




そもそも十年前に職人社秀平組を結社したのは、
同じ会社内で憎しみあったり、いがみあったりすることに
我慢できなかったから。

仕事とは、お互いが認めあったり、追求して高めあったりするもの。
そういう思いで我々は安定を捨てて、飛び出したのだった。


もっとも嫌なことは、人と争うこと。それに尽きる。

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時の拡散




館の完成の夢を見つづけて

雨あがりに立った砂を
ザクザクと新しい靴音をたてて踏み
まだ、水滴を乗せた草を、
いつものように眺めている

夕べ見ていたのは、
月に照らされた鼠瓦の重く沈んだ影


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虫との戦い




去年の9月頃だった。

この事務所に有名な建築家が訪れることになり、
いろいろ打ち合わせをした後、せっかく飛騨に来たのだから、

あの世界遺産の白川郷、
合掌造りを見たいという事になり、
自分の運転で案内することになった。



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薄れる故郷 反応それぞれ
* 挾土さんのブログ、読みました。
  なんとも言いようのない、唇をかむような気持ちで・・・

  日本の経済は、その地表という地表をハリボテ模造品で覆うことで
  循環しているらしい・・・帰国時の実感ですが、それを裏書きして
  くれるような悲痛な現場のこの声をどこに持っていけばいいのか、
  行き場がないことがつらい。




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薄れる故郷・・・その2




自分は小林氏からなにを教わったかといえば

無名の者がつくった、【 物 】の、
   えも言われぬ、なにか不思議な存在感や

その土地特有の【 物 】が、
        放っている時間や歴史が感じられるとき



それが如何に強烈で、個性豊かであるかということ

それは見逃してしまうほどに自然な姿だということ

そして透明でいて、でもしっかりと存在しているということ。

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 13:09 | - | - |
薄れる故郷・・・その1



もう、どうにも、
  気持ちがおさまらなくなって

この古い、日記と写真を、
         数日間かかって、やっと探し出した。


【2001年8月26日 記 】


やられた、やられてしまった。 

 ・・・・ああ、終わったなあって・・・・・

やる気がなかったり、力がなかったのではない、

地域社会の中で、
いまや、我々《 職人社秀平組 》は、《 よそ者 》。

それ以前から外されていたというか、

発注者側からいえば、
金銭的に合意できれば誰でもよく、
同業者的には秀平組に仕事はさせたくない・・・・・・

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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:02 | - | - |
ダイアローグ




村上春樹氏 とネイティブアメリカン 首長の言葉より



我々は「無常(mujo)」という移ろいゆく
             儚い世界に生きています。
生まれた生命はただ移ろい、やがて例外なく滅びていきます。
大きな自然の力の前では、人は無力です。
そのような儚さの認識は、
     日本文化の基本的イデアのひとつになっています。
                         ──村上春樹


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眠るさなぎ




空の果てから
まだ一度も空気に触れたことのない
無重力の粒でも降っているのだろうか?



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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:56 | - | - |
銀糸の波




海の砂に座り込んでいたいと思う。


水平線に沈んでゆく太陽と

波が輝く、ひかりの道が消えるまで


なにも考えず

じっと見とどけていたいと思う



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化石の眼




気づかないか?


したたる汗の味の違いを
その口の中が白くひび割れはじめていることを

土の湿りをしぼりだし
熱い蒸気をまとった埃



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縄文人の旅立ち




[ 棚田の丘の野の茶室 ]


秀平さんよ〜

スマンがなあ〜、

たのみてい事があってなあ・・・・



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ギフチョウの館




・・・・・土蔵。

故郷に建つ土の土蔵、
旅先の集落に見かける、白い漆喰塗りの土蔵の群れ。

在来線の車窓に通り過ぎる、重い瓦屋根のくすんだ土蔵。


土蔵は、我々日本人の収穫した米や、味噌や塩、酒を、
        一定の温度と湿度で守り、保存していた命の箱であった。



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未来・・・?




一日の仕事が終わって

事務所の二階で若い衆とできる限り、
      その時々の仕事や人間のことを、
              面白まじめに、話をして6:30。

それから2時間あまり、
        若い衆が飯を食ったか、
              そのまま残っていたのか知らない。




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日の丸弁当の唄




縦24センチ × 横18センチ
深さ38ミリの金属製のふたを開けると

グッと圧縮されて隙間なく、

たとえば、いまここで、
         この弁当箱を裏返したとしても

落ちることのない御飯が、
目の前、水平に詰まっている。


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春の長雨




雨に開いたつぼみ
うつむいたサクラのしずく

降りつづく雨の
稜線を這う霧をむこうに
サクラを見あげ濡れている


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時代の変わりめ



『私達は、この震災の危機からどう生きるのか?

価値観や倫理。
  そこから人間は何を学ぶことが出来るのか、という問題について。
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自然を測ることはできない



自然を測ることはできない。
海と空と大地と、太陽への祈りと畏れ

人間は原子力という
自然の神に触れてしまった

神は怒っているのではなくて
我々が、神に近づいて、触れてしまったのである

自然を操ることは出来ない
拡散することをコントロールは出来ない

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師からの手紙 1




職人は、ただ自然あると知れ。
かつて、職人は自然の中で仕事をした。

自然の中で仕事をするということは、
       自然の素材を扱うというばかりでなく、

             自然の場で仕事をしたということだ。



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陽炎の手




草の上に寝転がって仰向けに、
         息を切らして笑い
             流れる雲を追っていた。

グラウンドで転ぶと、砂に顔をあてて

跳ねる靴音。
地表の起伏。

激しい雨では
   胸を高鳴らせ全身で外をかけ抜けた


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ふたつの涙




2月20日。たぶん、向こうにゆくとシャンゼリゼ通り
                  凱旋門があるはずだと歩いていた。

パリの街は、放射線状に道が交差して
      石畳を唸りながら走る道路の両側には
           びっちりと隙間もなく建築が統一されて並び立っている

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人間の風景の中へ



道に迷わないように、ホテル前の道を真っすぐ進むと

突然、広い石畳の交差点の右側に、威厳、漂う
            巨大な石造りの古い寺院に引き寄せられた。



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まぼろしの風




上着の襟をたてて激しく
お前は穏やかさに耳をふさいで、
          もう、壊れていると諦めてきた。


ひとりの夜に、ひとりに包まれ
小さなスタンドひとつの暗い部屋。

白と黒のモノトーンの視界で
人と自分が、どれだけ削ぎあい落としあったか?
それを、かき集めてきたこの手と傷に、
      生きのびてきた愚かさを見ずにはいられない。




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風景を考える



数日前、私の事務所に、
  老舗の改装に伴って塗り壁の依頼をしたいという夫婦が
                     北陸方面から訪ねてきた。


私は、仕事の依頼を受ける時、必ずこう言う。

どうか是非一度、

私の事務所にある100以上に渡って作って来た、
         塗り壁のサンプルの肌合いや色合いを
                  その目で直接見てほしいのです。



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冬の音色




真冬の不思議な星の夜は
      空気が雪になるのでしょうか?


窓の灯りが寝しづまり、
      深いひさしも黒ぐろ沈むと



物音は、この足もとに吸いこまれ

吐きだす息も、
   うすく広がり消えてしまいます。


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放射冷却の朝




シンシンの、
    氷の空は澄みきって

とがった杉の群列は、
     凍った霜にふちどられ、寡黙


青くばらけた星々は、
    十字の針を突きだして
        折れて、こぼれて、またまたたく


シンシン、シンシン、空シンシン

またたく光が、岩を打ち
     白く覆って裂け目をつくる

            放射冷却、夜明け前



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結社10年




2011.4.1。この日は、
        我々職人社秀平組の独立記念日。


実に設立から丸10年を生きた節目となる。


結社したのは、2001.4.1。

あの頃の俺と職人衆は、まさに満身創痍であった。

早朝7:00、
ボロボロのプレハブ小屋ひとつに、
       雑草生い茂ったのらっぱで、

          たき火を囲んで、< さてどうする―――?? >

皆の心の中には、いけるとこまでいってみる・・・

たとえ、それが散々の結果に終わっても仕方がない、
      それでいい・・・・そんな覚悟があったことが思い出される。


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冬のはじまり




音もなく降る雨を見ている


夜の暗がりを、
    あざやかにより黒く


11月の終わりの雨・・・

静かな細い雨は、
    わずかな息吹を見逃さず


痛みも与えず終わらせて
       眠らせてしまう

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シャクン




職人社秀平組、社訓。


一致結束
一喜一憂
一攫千金
一網打尽
言語道断
横断歩道

断崖絶壁
頑張リマセウ
   一歩進ンデ、二歩下ガル。



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縄文人




人生もそれなりに生きて来ると、
        その財産のひとつは、
               どれだけ多くの人に逢ったかではなく、

自分を刺激してくれる人に、
        どれだけ逢えたかが大切なのだろうと思う
              


時々、世間一般の縛りに全くとらわれず、

自らの体験をもとに、

     考えて行動している、人に出逢えた時、
             妙に身体の芯がジーンと熱くなることがある。




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塗り壁の力



数年前まで、いわゆる刑務所の出入りを繰り返し、
    その長い人生の大半以上を過ごしてしまった人物が、
        およそ4年間に渡り、この自分につかえていたことがある。


関東出身、生まれながらの天涯孤独。

その昔の、その道とやらの厳しい修行や、
         刑務所で徹底的に仕込まれてきた礼儀作法。

言葉使いや、折り目正しさは見習うべきものがあり、

何よりも清掃と整理整頓が、
     身に染み付いているのが、その人生を物語っていた。

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生みだしている人に



今、踏みしめたのは
    赤く染まる前に散った、淡色の葉


美しくあれ 
哀しくあれ 



   ・・・・・・



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空をみあげて




子供の頃の自分を思い出すとき
    情けないくらいに、泣いて、震える

臆病な人間だった事が、
         今でも強い記憶として残っている。


けれど、表向きは、元気でわんぱく、
         取っ組み合いのケンカは、頻繁にしていて



≪ あいつとやり合うのは、イヤだ! ≫
              と思われるくらい
        
       
        激しい気性も、持ちあわせていたように思う。


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歓待の西洋室物語





《 もてなしの館 》からの招待状は、めったに発行されることはない。

これまでも幾度となく、
    その噂を聞きつけて、たずねてくる人はいたけれど、

僕はいつも、にこやかに話しながら、
   その最後には、なんだかんだと、
理由をつけて断ってしまうのである。


実は、この館には、
いくつもの名前があって、
    僕とその仲間たちは、

何日もかけて、やっと出来あがった部分も、
              もう一度やり直そうと、壊してしまったり、
   
ここは考え時だと言って、
途中で中断してしまったりを繰り返しているから、
    

みんなで《 完成することのない館 》だと言って
笑いあったりしている。

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こころの内側 その(二)



美しいと感じることにひかれ
       少しでも、美しいものを作りたいという
                       憧れがある

かつてこの国は、
       こうした美意識で作られていた

色も形も、肌合いも・・・
       一筋引いた線も、言葉も・・・

どれをとっても奥深く、一様ではなく
      さらりと削げていながら、緻密で複雑に
                  作られていたこの国の風景


三味線の音色に目を閉じると
      我々の心深い、つぼみの中に閉じ込めてある

厳しさと激しさ、もろさと哀れさ


この音色は、我々日本人に宿っている、
             余韻を放つ孤高の花

光と闇の間を
     つま先立てて歩む、1本の綱の響き・・・
                いつかの死後の美意識へ

我々は、我々の源流の血を
         蘇らせなければならない

                 我々の風景が今、消えかけているから


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こころの内側 その(一)



おだやかな風に吹かれている

遠い向こうからゆっくりと
           大きな雲が流れてくる


樹皮に巻きついていた
アケビのつるの先端が、昨日とは違った位置から、
                     こっちを見ている


目には見えない速度で
       しかし確実に移ろっている時間


折れて倒れた樹の幹を
         アリが群がって浸食している気配

風に乗って強弱で響き
         止むことなく続く、遠雷の連打の音


忍び来る流れと迫り来るもの
         すべてが動いていること、

それは立ち止まった瞬間に
         削られているということ


鳥も虫も雲も
     一面に広がる水田の
             風にゆれる一株の稲穂も


                 今、この時を刻んでいる・・・・急げ


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10年の節目
2001.9.11朝・・・・ 

テロリストが操縦する乗っ取り機が、米国の心臓部を直撃するという、
              世界中を揺るがせた≪米中枢同時多発テロ事件≫

アメリカン航空11便を始めとする4機の民間旅客機が、

アメリカ軍国防総省(ペンタゴン)と、
      ニューヨークの世界貿易センタービル(WTC)に
                 乗客を乗せたまま突入した大惨事は、

記憶に古くなる事がないほどの衝撃として、
                    誰もの心に強烈に残っている。




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いつか、いつか




待つことの喜び
こんもりとした自然林に築かれた石垣の道を進んでゆく・・・


この石垣に植え込んだ花は、
     夕陽の中でつぼみを開く、
             ゆうすげのゆり


         晩餐の夜に咲きたての花で、待ち人を出迎えるのである




歓待の西洋室は、
      この樹林のアプローチの先にある。


時間に追われ、人を押しのけ、
        傷つき傷つけて費やしてしまった、たいせつな人生の時間


でも今は、
   一本の樹の下に立ち、根元から目をはわせ、

枝先の一点を、
    しばらく見つめて・・・空へとつなぎ
            樹の幹に爪を立てては不思議に思い、

                       そして根のことを想う。


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少年の涙・・・・


まだ幼い少年に話しかけている・…

今日は、どこで何をして遊んでいたんだ? と、聞くと、

少年は、
「 今日は、ひろくんと、まいちゃんと、僕で、
      怒られるおじいちゃんの近くの河原で遊んでいた。 」という。

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あら楽し・・・職人最後の時代



「 あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる
                 浮き世の月に かかる雲なし 」


これは、あの赤穂浪士の大石内蔵助が 詠んだ辞世の句なのだが・・・・
         この誰もが知っている 歴史上有名な事件のはじまりは、


元禄14年3月14日( 1702年 )。

江戸城、松の廊下で赤穂藩主、
           浅野内匠頭が刃傷に及び、
              大名としては、異例の即日切腹となった。

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銀座WAKOのウィンドウ



東急文化村で開いた個展の設営をしたのは6月2日。
設営は10人がかりで、職人社秀平組総出といった、
大掛かりなものであった。



準備が整ってすぐ、
自分には、次のとても大きな課題が課せられていた。


職人衆を集めて打ち合わせを行い、
じゃあ、この文化村ギャラリーから、細かな指示連絡をするから、
くれぐれも頼む!!といって飛騨へ帰る皆を見送っていた。



6月19日夕刻から20日朝にかけて、
銀座四丁目WAKOのウィンドディスプレイの制作と設置という、

人生でも、そうそうにはない大きなチャレンジが、
すぐ先に待ち構えていたのである。



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東急文化村の個展



秀平さん、東急文化村ぐらいを目標にして、
まずは勝どきに理解のあるギャラリーがあるから、
ここから始めていきましょう!

そう言って、
初めて実現した個展「 土と水陽 」は、
  東急エージェンシーと、@btfの青木さんが導いてくれたものであった。



・・・・このありふれた変わりばえのしない時代に、
大胆と繊細を持ち合わせた独自の表現は、稀有なことなのよ、
そう言って銀座、兜屋画廊の女主人が胸をはって、
       ひらいてくれた個展 「 泥の心象 」



自分の壁と言葉は、こんな経緯の中ですこしづつ進化していたように思う。

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青と琥珀
青と琥珀


遠い地平のむこうから、
地表を水平に照らす光線を背にうけて 

それさえも覆いつくす灰色の空の下をゆく

         

長い夜が広がる世界では、
たちこめては消えてゆく深い霧が流れ

どこへゆくあてもなく、
四足のけものが首を上下させるようにゆっくりと、私は進む

 青く静かな森林、かすんだ白夜の湖


きっとこの先には、
   私の知らない草花が、
        はじめて眼にする色の実と花を咲かせている



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たたずまいの中で
去年の年末に行った、東京勝どきでの個展【 土と水陽 】
そして年が明けてすぐ、東京銀座にある兜屋画廊で、
    【 泥の心象 】と題して2回目の個展を行った時のことである。

この2つの展覧会には、延べにして、
およそ1000人を超える人達が訪れてくれたのだが、その間、自分は、
                  ほとんどの時間を会場内で過ごし、

様々な人達が、≪ 自分の壁の表現≫や≪ 色合い ≫を、
いったいどんなふうに感じてゆくのかを、この目で確かめてみたい。

それは、訪れる人たちの表情をこの目でじかに観察することが、

≪ 自分の左官 ≫と≪ 時代の反応 ≫を計る
              よい機会だと考えてのことであった





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零(ぜろ)に立つ



冬がおわり、春がくる
        夏がすぎて、秋になる


自分は
  その季節の変わり目の
    幕と幕との僅かでいて、大胆な、はざまに、
風景の零(ぜろ)を垣間見る。




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春のおとずれ



職人社秀平組を結社して10年目。

政治の混迷はもう慣れて、
        とりかえしのつかない時間が過ぎてしまった今となれば、

このままこの先、
    職人的なものづくりは、
      否応なしに日常から消えてゆく運命を、覚悟しているものの、


なにやら日本人が日本人ではなくなってしまったのか?
                         と思うほどに、

我々職人世界から見る
         時代変化の加速度は、あまりに激しい。

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色について




色について思う・・・・

それは自分の仕事が〔土〕と向き合ってきたから、
              肌でかんじている持論がある。

30代、
まだ土をどう扱ったらいいのか、解らないまま、
          いつかの土壁の世界を夢見て色土を探し、
              採取を繰り返していた孤独な時期があった。


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兜屋画廊にて
からまつ




人間には、世界がある
動物には、ほんのすこし世界がある
枯れ葉には、世界がない

枯れ葉には、存在がある
動物には、ほんのすこし存在がある
人間には、存在がない


                  小林 澄夫




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個展を終えて
12月1日から、
勝どき橋の近く「@btf」という
倉庫を利用したギャラリーで、個展を開く事となった。


ことの経緯は、
【キリンの焼酎白水】で、
出会ったプロデューサー(清本久美氏・東本三朗氏)
そしてギャラリーのオーナー青木氏と、
広告業界の大御所と言われる枡岡 秀樹といった人達が、
挾土秀平の表現をもっと多くの人達に見てもらおうと、
             無償で動き、実現させてくれたものであった。






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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 13:11 | - | - |
畏れと希望



おまえはだれ・・・なにがしたい
黒雲を見あげてはならない
風が噛みちぎってすぎているのを
            感じてはいけない。
動いている気配、黙々と群れた行進。



なにを求めている

壊れて立ちのぼる結晶
ほんとうに望んでいるのか?
白い樹林がゆれて炎にかわる。

それは近くか
まだ遠いのか?




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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 13:28 | - | - |
土と水陽 
夏草のひとり道で
笛の音が風にのってとどいてくる

都会の雑踏の孤独の中で、
なつかしい曲が風にはこばれて自分を包む

そのまま・・・・
自分の内が静かになる。

水平に長い雲間からの十字の逆光にむかい

生まれてきてから・・・


そんな香りに近い記憶の
それ以前の知らない自分を知るような・・・・

水たっぷりの泥が
乾いた土の肌合いには、
深いなにかが、秘められている。








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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 15:16 | - | - |
壁の言葉(土と水陽)                  2009.11.26 記




白土と竹のヒガキ

白い地層に建つ街には、
きっと白い土蔵がならび、白土のかべが自然に生まれる。

その街は、地表が盛り上がったかのように、
              大地と家とを、人間がつなげている。

そんな街も、
ひとつの終りを迎えて朽ちるとき、

一枚のかべが、雨にたたかれ削られると、
               小石やワラが現れる。

そのあと風が磨くと、素材そのものの色が浮き出して・・・・・・・。

ながい夕日が当たって染みこむと、
             竹が赤く焼ける。




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夜の気配                  2009.11.11 記
深夜の点滅信号。
赤と黄の十字の光が、小雨ににじみ、
           濡れた路上のアスファルトに、吸い込まれている。



ひっそりと、ひとけの消えた街並み・・・・

         郊外の暗闇の路上に立つ街灯・・・・

             黒くゆらめいて反射する川面のきらめき・・・・



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水の集団                      2009.10.31 記
2001年、職人社秀平組を結社して、
              実に8年が過ぎようとしている。

当時の自分は 20年もの間、
毎日毎日セメントの世界に生きていて、この独立を機に、
                      新しい生き方をしたい!


もちろん
自分が左官であることを 変えることは出来ないにしても、
その目を《土》へ向けることで、
     少しでも人間的で、より自然に近い生き方をしてみたい・・・。


この絶対的不変な土は、
おのずと、その土地の歴史や環境に自分をみちびいて、

それは単純でありながらも、奥深く、
多様な色調と表情に、心を洗われたり、癒されたり・・・・

自分は、
  そんな土壁にゆっくりと、確実に引き込まれてきたように思う。




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エコロジーと個展                 2009.10.13 記
いつだったか・・・・?

「ソフィーの世界」という本が世界中に反響を呼び、
めったに本など読まない自分が、

なぜかその本を買い求めて枕元に置き、
理解できないままに数ページずつ、ただ活字を追っていた日々があった。

その内容は、
人間が時代ごとに何を考え、行動してきたか、

過去の肯定と否定を繰り返してきた、
考え方の進化(哲学)を延々と書き綴ったもので、
エデンの園から始まって、

ソクラテス・・ヘレニズム・・ルネッサンス・・マルクス・・ビックバン、

…そして私達の時代
≪21世紀の重要な哲学のひとつはエコロジーだ≫ というキーワードの投げかけで締めくくられている。



そんな中で・・・・
泥の詩人こと小林澄夫編集長が、
ある時、つぶやいた言葉が思い出されて重なる。

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ふたつのステージ                  2009.09.22 記
9月19日。栃木県益子町にて・・・・

この益子町で、町をあげての祭典・土祭(ヒジサイ)が
                計画されて開かれようとしているなか。
今回、
この土祭の、野外のメインステージとなる壁面を依頼され、
                その施工にとりかかっていた・・・・。

この壁の制作の話が持ち上がって、完成するまでに、
自分が益子町に足を踏み入れたのは、計5回になる。


1度目は、顔合わせと現地確認。
2度目は、仕上げの提案と作業の段取り。
3度目は、幅13メートル高さ3・5メートルの一枚壁の施工
4度目は、舞台となる床面の三和土(たたき)仕上げ(施工)。
5度目は、オープニングの祭典、そしてセミナーの開催。


益子行きは、
いずれも行きか帰りのどちらかで東京に宿をとり、
                 出入りをしていたのだが・・・・・。

そんな4度目の益子からの帰りの事。

まずまずの完成の安堵感からくる疲れを引きずり、
                    東京行きの電車に乗り込んだ。



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心象の片目                      2009,09,11記



今年4つ目の一筋の偶然、
昨日の夜、流れ星を見た・・・・。



もう長い間・・・・・
10年以上も前から、
理由のない意識から
月や星や雲の流れに引き寄せられて、

     ただ、無心のままにたたずむ。
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感情の壁                        2009.08.18 記
昨日の昼頃だったか!
用事を済ませて、車の運転を始めて数分・・・・・・

ラジオから流れている会話―。

最初はその語り口調から、次期総選挙の演説だな〜。と、
瞬時に頭の中で判断していた。
ところが、聴いているうちに、そうではない事がわかってくる。

・・・・・そのラジオ番組は、
どうやら、住宅相談のような内容で、少し注視して聴いていると、
回答者が、いかにも爽やかな、歯切れのいい口調で話している。

『そうですね、まず何よりも、安全快適に暮らす事が大切です。
きちんとしたシステムの中で選択してゆけば、
        必ず予算に応じた素晴らしい家が手に入ることでしょう。
・・・・そのためには、
どんな部材もすべて、規格通りの製品を選び、
ひとつひとつに、きちんとした構造計算がされていることが不可欠です。』





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夜空の向こう                     2009.08.09 記




一冊の古いノートを手に取る。
開くと、一ヶ月も続いていない日記がつづられていて・・・
1997年の、いつなのか? 日付もわからない、えんぴつの走り書き・・・・。

―日記より・・・そのまま・・・―


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私の酒亭                             2009.08.01 記
今から10年ほど前、

自分が土壁を目指してひとり、
おぼろげにも自分流の形が解かり始めてきた頃であった・・・・・。

あるオーナーから、

高山の中心部に建つ土蔵風の外壁の、
真っ白な壁面をキャンパスと見立てて、


『お前の考える壁を、何でもいいから自由に表現してくれないか?』

そんな依頼を受けた事がある。



当時、こんなに大きな壁面で、

自由な条件の場が与えられた喜びに、
ふたつ返事で了承をすると、


オーナーは大胆で、
これは楽しみな事になったとニコニコと笑っている。




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キリン焼酎『白水』               2009.07.18記


この広告取材の依頼を受けたのは、2008年、
                  去年の12月のことだった。

それが世の中に出まわったとき・・・・
まさか、こんなにも大きなポスターとなり、
全国に繰り広げられる事になるとは、当初想像もしていなかった。


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ひとりで・・・・・                2009.07.15 記
まず何があるか?といったら、体がある。

重い灰色の雲模様を、垂直に区切ったビルのにぶい反射・・・・・・。




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運命の逆算              2009.07.02記
今日もまた、
日が暮れて、深夜の机といつもの座椅子。

もう、
すれっからしになった座椅子を斜めに倒し、
べったりともたれかかり、首に手を組み脚を伸ばしている。


深夜の事務所でひとり。 

何気なく見ていたいつもの時計・・・・
「チッチッチッ・・・・・・」と、刻みつづけている秒針。



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アリゾナの地で生まれた左官     2009.06.15記
写真提供:小松義夫氏


時折・・・・・プロフィールを送って下さいと、言われることがある。
自分として、かたくなに職人的なこだわりがある訳ではなし、といって中途半端にアーティスト的な意識が強いわけでもない・・・・

『プロフィールを』と、言われると(そんなこと、どうでもいいよ。)
という怒りににた電流が一瞬、体に走って・・・・

しばらくこらえて沈黙。
それから、やっぱりやめだ!と、投げやりな気持ちにさいなまれる。
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ひとり勝手なもてなしの夢    2009.05.30記
8年前の独立、職人社秀平組を結社して2年目。
日々の仕事の受注も、ままならない日々のなかで、出逢った洋館。

大正四年。
それは飛騨に建てられた土蔵風のハイカラな建物で、
          室内には「西洋室」という棟札が掲げられてあった。

洋館は崩壊寸前で、
修復など誰の目にも不可能に思えるほど痛みが激しく、
                  いわば見る影もない状態だったが、

自分はそのとき、何か直感的に遠い理想の、夢の世界を垣間みたような…
そんな気持ちになった事が、はじまりとなった。



・・・・もしも自分が、
この土蔵風の西洋室を手にいれて
築100年の威厳と、この空間が放つ不思議な魅力を残しつつ、
俺の感覚で、モダンに進化させながら生み変えることが出来たなら、
                   どんなに素晴らしいだろうか?

(たぶん俺なら、うまくやれる!)と、そう直感したことを覚えている。

・・・・穏やかな山林、なだらかな斜面、
           風にそよぐ樹々のアプローチを歩いていくと、

自然林はポッカリとひらけて、
そこに凛として、あらたに生まれかわった究極のゲストハウスが、
                  たたずんでいる・・・という光景。


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万物と生命で名付ける 2009,4,20, 記
最近、1990年西部劇映画の、
『ダンス ウィズ ウルブズ』を観た。


この物語は、
1863年秋のテネシー州での南北戦争が舞台になっていて、

北軍の中尉であったダンバー(ケビン・コスナー)が、
失われる前のフロンティアを見ておきたいという思いから、
一人軍を離れて、荒れ果てた荒野で自給自足の生活を始める。

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林の中で・・・                2009,3,30,記
残雪と木漏れ日・・・・
泥まじりのざらめに消えかかった足跡。

まだ芽吹かぬカラ松の、林の中にひとり、
あおられて揺れる樹々と空を、重ねて見上げている。

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氷雪の壁と自然の声         2009,3,21,記
この2月、飛騨地方、旧朝日村にある、御嶽山の麓。
                      「秋神温泉」にて・・・・

ここでは、「氷点下の森」という・・・海抜1,028mの厳寒の気象条件を生かして、樹林全体に水をふきかけながら、氷の国を思わせる巨大な風景をつくり、様々なアトラクションを30数年間、続けている温泉宿がある。

今では、全国的にも知られるようになり、この氷の国に訪れる人々は、期間中、数万人とも言われる大きく成長したイベントがある。

今回、その温泉宿のオーナー《このあたりでは氷の王様と呼ばれている》
     から、今年の氷点下の森の目玉として、氷のメインステージを取り囲むモニュメントの制作にチャレンジして欲しいという依頼を受けて・・

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東京・・・・。               2008,12,6,記
2008/12/6

東京・・・・。

はじめて東京で仕事をしたのは、いまから6年前。
右も左もわらない、文京区のど真ん中で壁を塗っていた。  
それから間をおかず2回目となった仕事は、
         東京タワーを、のけぞってみあげる場所で、

心、ドキドキワクワクとさせながら自由に塗った一枚の壁がある。



東京タワーを霞めた淡い微風が、
        わずか数枚の花びらをさらったサクラの壁。

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ノーガードの打ち合い               2009,4,7,記
2001,4,1,
誰の支えも無く、無謀とも言えた独立=職人社秀平組の立ち上げ。

そんな独立に至るまでの14年間は、
      働きづめの生活、悲しくも報われぬ日々・・・・・
       結果は、それら矛盾の積み重ねによる自立の決断であった。

当時の自分のスタートは、
今にも壊れそうなプレハブと、錆びた半鉄骨の事務所から始まって、
≪いけるとこまで行こう≫≪明日をも知れぬ日々≫
そんな心持ちで、実に8年を生きてきた。



時折、8年という時間が、今も継続出来ている現実に、
ふっと「夢なのでは?」と不思議な感覚から抜け出せなくなるくらい、
その独立・・・。5人からのスタートは、あての無いものであった。

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『のたうつ者』 出版       2008. 10. 08  記


去年の12月頃、地元毎日新聞の記者から、東京の出版部の人物と一度、時間を作って欲しいという連絡を受け、都内、歌舞伎座あたりの喫茶店で、その人物と会ったのが事の始まりであった。
いきなり、本を出してみませんか?・・・という。
その本は、【 塗り壁 】 の写真集とかではなく、【 生き方 】 のような本で、あなた自身が書いてもいいし、こちら側で取材をして作る方法もある。

いずれにしても、しっかりと応援するので考えてみませんか・・・・という内容の話であった。
その時すぐ、自分は、≪やってみたい!≫・・・そして同時に、≪やらない方が無難だ!≫と、頭の中が2つの考えに迷い、判断がつかなかった印象だったことを思いだす。

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八ヶ岳の風に吹かれて 2001.7.3  記
『時代』。 その時々の世の中の風潮、哲学、思想、・・・・・・
            今急激に自分の廻りの何かが変わり始めている。

つかみ所がなく、言い様の無い何かがぐるぐると動き始めていて、ゆっくりとい被いかぶさるような重圧感に息苦しくて
腫れ上がってしまいそうな感覚がある。ドキドキしてきて不安でたまらない。

その感覚は、30代前半のあの頃、土壁を知りたくても、どうして良いのかさえわからない日々・・・・爆発してしまいそうな胸の内。孤立感。
                そんな感覚を思いだしてとても似ている

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私の大地  2000.11.1 記
二十世紀最後の年。この2000年に、
20年間背負い続けた宿命と、しがらみを捨て去り、

二十一世紀の始まり。

2001年『私の大地』に全てを賭けてスタートしたい。

もうこれで、後戻りは出来ない所まで来てしまった事を、
残された時間の中で、きっちりと自分自身に戒めなければならない。

そんな自分が進もうとしている、新たな道は、

これまでとはまた、別の意味で苦しくて、
不安で不安でたまらない日々が、はじまる事は間違いない。


しかし、自分の考え方で、誰からも拘束される事なく
自由に生きて行けるのなら、

        結果的に、たとえ敗れたとしても悔いはない。

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銀花  2008.01.07 記
数年前まで、いわゆる刑務所の出入りを繰り返し、これまでの長い人生の大半以上を過ごしてしまった人物が、約4年間に渡り、この自分につかえていたことがある。

関東出身、生まれながらの天涯孤独、その昔の、その道とやらの修行で徹底的に仕込まれてきた礼儀作法のせいか、言葉使いや折り目正しさ、そして何よりも清掃と整理整頓が、身に染み付いている働き者であった。
あちらこちらから書類や本を引っ張り出し、ベニア板で作った、
散らけ放題の自分の事務所の机はいつも整理され、濡れ雑巾で磨かれていた事を思い出す。

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自分のスタイル、形を求めて   2001.1.9 記
この左官という職に就いて20年・・・。20年たってやっと少し見え始めてきたもの・・・・・
ただ闇雲ではなく、一つの思いを持って今、一からのスタートを、新たに踏み出してみたいと思っている。

左官教室12月号、今月の言葉より抜粋

《・・・・・ケーニッヒさんは、その講演の中で、エコロジーについて次のように語った。
自然には二つの自然があって、一つは環境としての自然。もう一つは《人間の自然》。
《人間の自然とは健康と、すこやかな自由な心》といったものだという。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 09:49 | - | - |
修羅と自分   2004.8.29 記
歯ぎしりつばきし、ゆききする、私は一人の修羅なのだ
まことの言葉はここになく修羅の涙は土に降る・・・・。



これは、上宝村『泥の円空』を見たあと、あの小林氏が宮沢賢治の詩を
引用し評した言葉である。
自分は今でもこの言葉を受けときの、
なにかゾクッとするような強烈なショックを忘れることができない。
あらためて、歯ぎしりつばきし・・・と続くこの数行の詩に・・・。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 10:57 | - | - |
春と修羅 /宮沢賢治
春と修羅   (mental sketch modified)

心象のはひいろはがねから
 あけびのつるはくもにからまり
 のばらのやぶや腐食の湿地
 
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泥団子と世界平和           2008,.3,27記


数年前。
9・11、あのワールドトレードセンターの跡地への提案として、

その犠牲者、
世界90ヶ国、約3千人の出身地の土をニューヨークに集めて
             鎮魂の大地を作り、そこに各国の土を積層し、
          
突き固めた塔を作って、平和に対する祈りを捧げる。


そんな意味を込めた設計コンペに、名工大の助教授と参加したことがある。

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不安定な心模様   2003.12.21 記
どんどんと時代が悪くなっている、
ひとつの焦りなのからだろうか? 

それとも、
過ぎてゆく時間に対する意識が、
        人一倍強くなってきはじめているからなのか
                         わからない?



・・・時として、
さいなまれる自分の中に住む暴れ者が、また動き始めたかのような・・・・

いたたまれない圧力に、もうへとへとに疲れきっている。





どうにもならず、掴みようもないものが
  自分の中の、この心のなかで、
       攻めぎあっているというか、混ざりあっているのか?

そんな反応が膨張して、いまにも弾け散ってしまうような、
               捕らえようのない感覚と戦っている・・・・


ただ、やみくもにイラついて、
        何か解らないものにつぶされるような

今、そんな情緒不安定な状態が続いていて、やむことを知らない。
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| 最近のこと〜                   職人社秀平組(独立後の自分) | 11:46 | - | - |
夢を語ろう・・・ 2003.4.21 記
夢を語ろう・・・・・
もう夢を見る事さえ出来なくなってしまったかのような・・・・
          時代への失望感がただよう俺達の時代。


世の中の目覚しい発達は、一方で、
     ますます薄っぺらで矛盾ばかり含んで、
            
  逆に本来の自由を失っているように思えてならない。



けれど、たった一度の人生なら、
       ひとつの夢を、あきらめることなく語り合いたい。

自分を取り巻いていた縛りを取り払い、自由な可能性を試してみたい。

自然な自分らしさを追い求めていたい・・・。



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